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 2010/5/1 (一年前のを綴っています)

フランス・スペイン・イタリア2週間一人旅

欧州・建築/美術視察記 6日目 マルセイユ

はじめての方は日目あたりから読んで頂けたらと思います(お時間あれば)
建築視察記フランス パリ 2日目 ルコルジュジェ他


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昨日の夜、お気に入りとなったバルコニーで朝食をとった後、フロントにいたおじさんが私に声をかけて来て、なにやら話しかけている。

何言ってんのかな?とよくよく聞いてみると『ユー、アーキ・・』なんとかと言っている。

あーそうか!建築の方か?と言っているのか。イエスと答えるとさらに話しかけてきた。

はじめは、さっぱり意味が解らなかったが、身振り手振りでなんとなく解ってきた。

どうやらコルビュジェが設計したこの建物の館内を説明してくれるらしい。これはうれしい話しだと思いOKと答えると10時半ごろここにまた来るようにと言ってくれた。

まだ時間があったので、部屋に戻り旅行で溜まった衣類の洗濯をして、また戻ってきた。


すると、私の他に建築家か、もしくは写真家らしい人たちが3人ほど集まっていた。

さっきのおじさんの奥さんらしき人が、挨拶してくれて館内を案内してくれるらしい。

みんなで握手と挨拶をして、私もジャパンから来たとみんなに伝えた。

イングリッシュはOKかと聞くので、ノーイングリッシュと答えた。

あー英語ちょっとは勉強しておけば良かったと、はじめて悔やんだ。

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私含め、5人で館内を廻り、奥さんが英語かフランス語かなんかで説明してくれた。

言葉は全くの理解不能だったが、奥さんの身振り手振りと、時には行動で建築の意図や家具などの使い方やその良さを解りやすく表現してくれたので、内容は非常に理解が出来た。

それとともに、こんなとこまで考えて設計したのかと、日本で買った本には書いていないちょっとした心憎い仕掛けがたくさんあって非常に驚き、感心し大変勉強になった。

近代建築家の巨匠ル・コルジュジェが約半世紀前、1952年に設計し建てられたこの建物は、337の住戸、屋上庭園、幼稚園、保育園、店舗、レストラン、ホテル、プール、体育館・・・などが入っている。

建物自体が一つの都市であるようなこの集合住宅ユニテ・ダビタシオンは、今もなお人々が暮らしている。


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住居の部分は、リビングが吹き抜けになった2階層のメゾネット住居で、東と西に突き抜けている。その断面が” 『 の字” と ” 』 の字”の様になっていて、上下に組み合わせるようにして建築に収まっている。

半世紀前、モダン建築のさきがけとして、光と風を取り入れた革新的な新しい住空間は、今でも全く見劣りしないばかりか私は、住空間の演出においては今もなお、革新的とさえ思える。



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キッチンも当時のまま現役で使われていて、コンパクトに収められたキッチンは、いろいろアイデア満載で、コンロの換気フードの部分には、なべが掛けられるようになっていたり、収納も大小それぞれの大きさが適材適所に配置してあって、扉の取ってのデザインまでも、この建築のアイデンティティのなっている形となっているのには驚いた。

また、シンクにも生ゴミが流せるダストシュートがまで当時もままだとは。

部屋やベランダの至る所には、座ったり、腰掛けたり、ひじ掛けたりとちょっとした居場所がたくさんあって、こんな楽しさが住まいには大切なのだと改めて思った。



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そんなこんなで、たのしく見学会も終わり、自分の部屋に戻って自分で試してみるのだった。



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これだけ巨大な建物でも、一階の部分は、コルビュジェが提唱していたように、ピロティとなっていて車や人が自由に通れるようになっていた。

その支えている巨大な足(支柱)は、写真では知っていたが、実際のインパクトはまさに絶大だった。

折角なので、日本から持っていった、超コンパクトな三脚をつかって、外壁にあったモデュロール (黄金比と人体寸法から創った寸法体系) から創った片手を掲げた人物像をまねて、一人で記念撮影をした。





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お昼になったので、昨日立ち寄った旧港にタクシーで行ってみた。

午後になって小雨がちょっと降っていたが、たくさんの人が街を歩いていた。歴史ある観光地らしく露天商の人や楽器を演奏している人がいたりと、にぎやかで情がある様な街に見えた。


食事にしようと思ったが、さっきタクシーを降りた時、小銭がなくなったことが気になって、わざわざお土産屋によって小銭を作った。

このころは、まだ、一人で間もないころだったので、何処によるにもチップにつかう小銭を確保していないと不安だったのだ。


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これで安心し、良さげなレストランを見つけ無事食事になった。

今回、マルセイユに来た理由は、ユニテダビタシオンを見て、泊まる事が目的であった。

だからそれ以外は、これといって予定がなかった。

マルセイユでのノルマは午前中に達成したので、明日スペインのバルセロナに向かうまでは、ゆっくり出来る時間となった。

せっかくきたので、街中を散策しようと思い、旧市街に向かった。


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路地の狭く古い石畳の坂を登って行くと、洒落た古い寺院らしき建物があった。

調べると17世紀ごろ建てられた貧民救済院だったらしい。


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中に入ると、なかなか落ち着いた感じで、回廊のベンチに座り、ちょっと休憩しながら久々のスケッチをした。


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それでも、夕食まで時間を持て余し、旧港をほぼ一廻りした。

途中、5世紀に創設され、なんども破壊を受けて14世紀に今の形になったと言うロマネスクスタイルの修道院によってミサを聞いた。


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本来、ユニテダビタシオンのレストランで夕食と思っていたのだが、今日の昼間フロントのおじさんに

『今日はレストラン休日だから、外で食べてきて!』と言われ、もし良かったら良い店あるから紹介するよと教えれくれたレストランに来た。

小振りな感じだが、なかなか洒落たレストランだった。メニューはなく、おまかせコース一本だった。

ホテルのおじさんに、見せるといいよ言われたホテルの名刺を渡し、紹介されて来たよとマスターに身振り手振りで伝えた。

食事は、本格的なフランス料理だった。案の定ワインも進み、マスターお勧めの白と赤を飲んだ。

開店がPM8時からだったので、外はまだ昼間の様に明るかったが、開店と同時に入ったときは、私一人だけだった店内も、10時過ぎても、これから食事ですみたいな感じでお客が入ってくることに驚いていた。

こっちの方たちは、夜になるのも遅いけどディナーも随分と遅いもんだね。

また、となりの真摯なおじさんのワインテイスティングの時のグラスの回す時間の長さにも、十分驚いたけど。。

そして、ちょっと酔ってきた私も、英語に挑戦しようとマスターに頑張って『メイアイスモーク、アウトサイド!』と言ってみた。

間髪入れずマスターが『ノープロブレム』答えてくれてと初めて会話らしきことが出来た。

店の外で、一服付けながらそのことが一番驚いていた。


つづく


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